水今novels

ちびブログです

ラム・コーヒーの妙味

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思うところあって、数年ばかり蒸留酒を断っていたのだが(断酒していたわけではなく、醸造酒をたっぷり呑んでいた)、昨日からふと寝しなにホット・ラム(ダークラムのお湯割り)を飲んでみたら、このところの睡眠障害にてきめんに効いた。
なので、これからは日本酒やビールを少々控えて、ウィスキーやラムを少しずつ飲んでいきたいと思った。

ちなみに僕がささやかに営んでいた名曲喫茶では、「ラム・コーヒー」というメニュー(税込み850yen)があって、これ、個人的に好きだから一応メニューに入れるけど、まあ、出なくてもいいや……という感じで入れたら、予想に反してとてもよく出た。
深煎りコーヒーにマイヤーズ・ラムを30ml加える、というだけのシンプルなものだけど、これほどコーヒーとラムの味を互いに引き立てる飲み方もそうはないように思う。そして、これに焼き立てのブラウニーがとてもよく合うのである。ラム・コーヒーと名曲喫茶がともにあればいい。

1月14日(木)

たとえば、かつて阿佐ケ谷にあった喫茶店に赴くのはいつだって夜だった。
店仕事が終わった後か、休日、吉祥寺を散策した後か。都内で用を済ませた帰り道か。
電車の中で本のページを繰っている時もある。車両のガラス越しに見える夜の町並みをぼんやり眺める時もある。吉祥寺ハーモニカ横丁で一杯きこしめてほろ酔いのこともある。
どんな時も、自分のステイトメントの一切合切が、その店で過ごす全ての時間をシュークリームのシューのように粉砂糖をまぶされた衣で優しく包みこんでいたのだった。
帰宅して、眠りに落ちるまでの間、ずっと。

午前中、宅配のチャイムで目覚める。
ドイツ在住の知人のご母堂から、デメルのお菓子が届く。配送状に記されていた番号に電話して、お礼と四方山話をする。ドイツのコロナ状況や、今も週に3回渋谷に働きに行っていることなど、寝ぼけ眼で20分くらい通話した。
二日酔いで頭にもやがかかっている。フレンチローストのコーヒーを淹れて飲む。皿を洗う。他には何をしてたっけ……? 遅すぎる年賀状をしたためていたこと以外、よく思い出せない。じつに曖昧模糊とした1日だった。

1月13日(水)

久し振りに、時間があれば小説を読みたいモードに入っている。
長年、本棚に並んだままになっていた丸谷才一『樹影譚』を取り出し、読んだ。丸谷才一の作品を初めて読んだのだけど、これは唸るほど面白かった。村上春樹が『若い読者のための短編小説案内』で取り上げていたが、『海辺のカフカ』への少なくない影響を感じた。
やはり自分は(広義での)「ミステリ小説」が好きらしい。長篇作も読んでみようと思い、Kindleで(ちょうどunlimitedに入っていた)こちらも読み始めた。 

たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)

たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)

  • 作者:丸谷才一
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: Kindle版
 

夜は先日購入した日本酒(玉乃光)を呑む。
その懐かしく澄んだ味わいに、ついぐいぐいあおってしまい、まだ夜も早い時間から全く使いものにならぬ状態になってしまった。やらなきゃいけないことが集積しているというのに……。
幾つになっても、酒が旨いとつい適量を見失ってしまうのが自分の宜しくないところである。
酔っぱらい、いぎたなく、しどけなく床に着いた。(宿酔いで、そのまま10時間以上起き上がれず)