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水と今

かくして君は待つ、ある人が現れるのを。君の命をとめどなく膨らませにやって来るのを。(リルケ)

5月と私の関係

久方ぶりの記述です。それというのも檜花粉の飛散による、口をきけない系の症状があったり、黙って手を動かしていなきゃならない名曲喫茶連勤があったからでして、私は今、5月になって初めて、「ああ、5月が来たのか。」をしみじみと感じております。暗い押し入れの中で、仕切りの隙間に伸びてくる猫の白い手の記憶を蘇らせながら。

冬場は足の先まで凍りつきそうになっていたこの押し入れん中も、だいぶん居心地良くなってきました。きっともう少ししたら、暑くて長く居ることかなわなくなるので、今くらいの気温がもっとも押し入れ日和なのかもしれません。僕がも少し開放的な人間だったら、ピクニックなどに出かけたかもしれません。長い休みを取って行脚していたかもわかりません。そういう気候と気温と思われます。あとで窓を開けてみましょう。

所謂「黄金週間」はてんやわんやと激しい頭痛のうちに過ぎていきました。何か考えようにも、目の前の店仕事以外は何ひとつ考えられなかった。おまけに、先月まで毎晩のようにきこしめしていた御酒の類いも絶たざるを得なかった。そうしたことが私の精神状態や体調にどのような変化をもたらしたのか、今のところまだ判じかねているのですが……「春眠、暁を覚えず。」ここ数日、これがようやっと腑に落ちてきた次第。

 

皐月夜 初い覚えそむ 不覚の刻 心静めて とめゆかば 

 

すみません、まともな歌になっておりませんが。とりま、そんな感じ。

5月の光と雨と風があなたの心と身体に佳くはたらいてくれますように。