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水と今

かくして君は待つ、ある人が現れるのを。君の命をとめどなく膨らませにやって来るのを。(リルケ)

押し入れ部屋から〜From my closet to you〜(1)

そう、タイトルの通り、ここは押し入れの中です。

なぜ押し入れの中に居るのかというと、昔から押し入れの中が好きだからです。それを「胎内回帰願望の顕れ」とでも「いかにも引きこもり」とでも、「狭かったり暑かったりしない?」とでも、何と言ってもらってもアイドンケア。それはきっと全部当たっています。

さて、個人的な理由あって、今日からしばらくこのブログを更新し続けていくことになりました。それにあたって、序文代わりにいくつか書いておくべきことがあります。

昨日、新しい自転車(ミニサイクル)を購入しました。10日間までは全く別の自転車を買うつもりでいたのですが、妙な縁と思いつきにより、この自転車と出会うべくして出会い、すぐさま取り寄せ購入する運びとなりました。

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思い起こせば、当ブログ、昨年の今頃、新しい自転車を買うか買わぬか……そんな逡巡から始まったのだった。

なので、新しいスタートを切るにあたって、自転車のことを記すのはけっこう相応しいように思います。

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思い出と思い入れたっぷりのえんじ色のミニサイクル。無印良品国分寺店(今はもうない)で10年くらい前に買った。長いこと、文字通り私の足となって頑張ってくれた。買ったばかりの頃は多摩川沿いをしょっちゅう走った。遠距離には全く不向きの自転車だが、これにまたがって、しょっちゅう遠くまで(と言っても限られた範囲内だが)行った。さすがにここ数年はチェーンがすっかり錆びつき、ブレーキも片方効かなくなってしまったので、半径5キロ以内に乗りつけるのがせいぜいだったが。

この長年の相棒は、新しい自転車を世話してくれたおじさんに処分してもらうことに。おじさんは多摩を誇る凄い自転車職人さん(ファンの方がたくさんいらっしゃる)なので、きっとこの老齢自転車を適切な形で再利用してくださることだろう。

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さて(2度め)、昨日はちょっとした操作ミスで、自宅のパソコンに入っていた10年ぶんくらいの写真(5000枚くらい)を1枚残らず消滅させてしまった。物質としての5000枚の写真を捨てるのには相当な手間と逡巡を伴うはずだが、PCに入った写真を失うのはちょっとした不慮のミスと3分もあれば充分である……突如として空になった写真保管アプリを見つめながらずいぶん長いこと放心してしまった。

でも、しばらく時間が経ってみると、それはそれで潔いような、幸先良いような、ゼロになったような気分になったのもまた事実。写真とは撮った瞬間から過去になっていく。そういうものだ。私は、まだ写真になっていない、この押し入れ的旬感の中に居たいと思う。

さて(3度め)。9月です。もう秋ですね。まだまだ外は暑いけど、この押し入れの中に比べたらきっとずっと涼しい、はず。ちょっと外に出てみよう。新しい自転車に乗って何か食べに行こう。またすぐにこの中に戻って来るだろうけど。