水と今

かくして君は待つ、ある人が現れるのを。君の命をとめどなく膨らませにやって来るのを。(リルケ)

震度5の地震から始まる寝不足名曲喫茶日和

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今朝、凄まじい振動で目覚めた。ベッドも部屋もぐらんぐらん揺れている。こりゃ、体感だと震度5はあるな……と寝惚け頭でぼんやり考えていた。揺れが大きいわりに、心はどこか、どっかと落ち着いている。何故か、地震の時はいつもそうだった。少なくともこれまでのところは。

スマホを手に、地震速報が出るまでテーブルの下に潜る(気休めに過ぎない気もするが)。震度は……やっぱり5。震源地は埼玉だったかな? とにかく、かなり近い場所だ。たしかに近場っぽい、直接的な縦揺れだったように記憶している。時計を見ると、まだ朝6時にもなっていない。ということは、まだベッドに入ってから2時間しか経っていないということか。しかし、今日は名曲喫茶仕事だから午前8時には起きないと。オットー・クレンペラー、こりゃあ寝不足名曲喫茶day確定だヨ……寝惚け頭でため息をついた。

地震の余韻がけっこう強くて、もっかい眠れるとは思わなかったけど、さすがに朝の6時から起きていてもしようがないので、音楽をかけて横になってみる。すると30分くらいで意識の半分が眠りこみ、半分がぱったり覚醒しているという、呼吸困難を伴わない金縛りみたいな睡眠状態に入った。クリアーで、恐くて、示唆的な夢を見た。(内容はashameにより割愛)

ホラーチックな場面からどうにか抜け出し、時計を見る。8時近い。起きるか。起きることにしようう。立ち上がる。すると、寝しなに呑んだ白ワインの酔いがまだずいぶん残っていることに気づく。ふらふらしやがる。地震に、ナイトメアに、二日酔い。のっけからハードな土曜日になりそうだぜ……こういう時は、とにかく食べなければ。母が前の晩に用意してくれた豚汁を温めて食べる。引き割り納豆と、蓮根の金平と、ブロッコリーを炒めたものも食べる。二日酔いなので、パンはなし。なるはやで出かける。

 今日の名曲喫茶はいつもの土曜に比べたらお客さん少なかった。地震のせいもあるかもしれない。ないかもしれない。おかげで、何もせずに座っていられる時間がけっこうあって(今日に関して言えば)ありがたかった。厨房内の椅子に座り、友人にかりいたパブロ・カザルスの指揮するブランデルブルク組曲(コンセントヘボウ管弦楽団演奏)など流していれば、まるで温泉に浸かっているように疲労が少しずつ回復していく。

仕事帰りは近所の親しいカフェに、開店2周年め記念の花束(写真・母が見立てた)を持っていく。年若い同業者(と言うべきか)にはぜひとも初心を忘れることなく、末長く頑張ってほしい(などと、偉そうにのたまう資格は己にはないが)。

大きな地震も不眠も二日酔いも喫茶仕事もあったけど、それほど疲労を引きずらないまま現在(午前零時)に到れたことがありがたい。おやすみしたい。眠れますように。君も心やすいレム睡眠を得られますように。おやすみ。