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水と今

かくして君は待つ、ある人が現れるのを。君の命をとめどなく膨らませにやって来るのを。(リルケ)

ベルクで誕生会

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さて、誕生日とは、いったい、なんじゃい? やって来たと思ったら、もう過ぎ去っておる……もし、わたくしがイーヨー(くまのプーさんに登場する厭世的な馬)だったら、スノッブな表情でそんなふうに嘆くことじゃろう。

まったく、年齢だの誕生日だの記念日だのはおかしなもので、昨日はあれほどまでに「30代」にしがみついていたってのに、翌日になった今(零時を回ったので)となっては、すっかり「40」と描かれたタスキに慣れちまった。

でも、それでも、ちっとばかり初々しくて、緊張しいしいで、目の前に伸びる道(The Road)をぐぐっと睨みつけるような気持ちはまだ続いてる……この心を何に喩えよう? それについてちっと考えてみたけど、面倒だから止めとこう。

で……何だっけ? 

そうだ、誕生日の朝は母が焼き上げてくれたオーガニックな「40 years aniversary 林檎タルト」(写真)から始まった。それから前日の予定通り、母と新宿『ベルク』に赴き、肉類を(自分にしては珍しいほど)たっぷり食した。具体的にはベルクドッグ、ベーコンドッグ、焼きソーセージプレート、ラタトュイユ、プリン……それらを分け合って。すっごくおいしそな生ビール(ベルクオリジナルビール「ハレヤマ」、チェコのイギリス風ペールエール)が販売されていたので、当初の予定を変更し(今日は日が暮れるまで呑まないつもりだった)、こうなったらワンパイント(約700ml)だけ飲るか……とも呑み助心をよぎったが、そこをぐぐっとこらえてブレンドコーヒーにした。なんでも30年来のコーヒーマシーンが代替わりしたとのこと。おそるおそる飲むとたしかに幾分味が変わっていたが、やっぱりすこぶる美味しいベルクのコーヒー。酸味もコクもたっぷりあるのに、飲みやすい。ホットドッグにもよく合う。ここのコーヒーを飲むといつでも背筋しゃんと伸びる。

店内は相変わらず混み合っていた。常々思うことだけど、ベルクに居る人は皆、各々幸せそう。それぞれのペースで、飲むこと、食べること、喫うこと、喋ることを楽しんでいる。すっかりくつろいでいる。全く違ったタイプの人々が『ベルク』という名の共通磁場において、それぞれの愉しみ方でたしかにそこここに存在している。今日の私や母も例外ではなかった。さらに本日の目的。とかく滋養のある肉類をたっぷりと摂取し、新しくなったコーヒーの味を確かめておくこと。その目的を私は45分ほどで成し遂げると、下り電車に乗って吉祥寺に向かった。

吉祥寺ではかなりおいしいインディアン・ペールエールにありつくことができた。新しい靴は見つからなかったけど、たゆみなく幸せな40th Birthedayでありました。Thanks for a lot of being(s) in the world.